馬場1軍で勝つ ドラ1入団も1軍登板2戦のみ…来季こそ!初更改は50万減
高知県安芸市での秋季キャンプに参加している阪神・馬場皐輔投手(23)が14日、チーム宿舎内で契約更改交渉に臨み、50万減の1450万円でサインした。ドラフト1位入団の期待を背負って戦った今季は、思い通りの投球ができず苦しんだ。重圧をはねのけ、己に打ち勝ち、来季は1軍で結果を残す。(金額は推定)
表情に笑みはない。自身初の契約更改交渉を終えた馬場がプロの厳しさを痛感した。「少し下がりました」。今季は2試合に先発したのみで、0勝1敗、防御率5・19の成績。当然、納得のいく数字ではない。
「やっぱり、今年1年いろんな思いでやってきた」と振り返る。ドラフト1位の重圧をはね返し「1年目から結果を残したいと思っていた」と理想を描くも現実は違った。プロの高い壁に阻まれた。
だが、その壁は乗り越えるためにある。「その思いをいい形にするのも、悪い形にするのも自分自身で決まるので。自分に勝って、自分の力で来年につなげていきたい」と力を込めた。大きな期待を背に、甲子園のマウンドで輝いてみせる。
そのためには直球の威力を高めることが必要不可欠だ。「真っすぐあっての変化球なんで」と話すように、2軍では直球を徹底的に磨き上げてきた。それが数字にも表れてきている。10月2日の練習試合では150キロを計測。11月13日の紅白戦は3回無安打無失点と結果を残した。
「自分の中では前に進んでいる」としながらも「右肩上がりで実力も自信もつけないと生き残れない」とさらなる成長に意欲を燃やす。変化球のキレは首脳陣も認めるだけに、課題を克服すれば視界は確実に開けてくる。「まずは1軍の試合で勝てる投手を目指したい」と馬場。来年は甲子園が主戦場だ。