中谷、特大一発締め 来季勝負の打撃フォーム「見つけられた」

 「阪神秋季キャンプ」(18日、安芸)

 まさに「一本締め」だった。阪神の中谷将大外野手(25)が18日、特大の柵越えで秋季キャンプを打ち上げた。自主性が重んじられた今キャンプで見つけたのは、来季へとつながるきっかけ。何通りもの振り方を試し、勝負をかける打撃フォームにたどり着いた。

 自分自身と向き合い続けた時間だった。満足にスイングできず、もどかしい連続だった11月上旬。それでも懸命に、できることに挑戦してきた。そして迎えた最終日、満足そうに中谷が振り返る。

 「やっていく中で、こうやっていこうという形が見つけられた。しっかり継続してやっていきたい」

 最後の実戦となった17日の韓国・LG戦では、3ランを含む5打点の活躍。最終日となったこの日のフリー打撃でも、5本の柵越えを放っていた。中には気持ちのいいバックスクリーン弾も。それでも中谷は表情を全く緩めない。

 「2月始まった瞬間からスタートだと思うので、しっかりそこに合わせられるように」

 充実した18日間を生かすも、殺すも、中谷自身だ。まずは秋季練習中に背負った腰の不安を取り除くことから取り組む。「しっかり体をケアして、来年に向けてしっかり治しておかないといけない」。激化する定位置争いへ、“安芸”の実りで弾みをつける。

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