虎の超誠意、FA西に見せる!伝える! 阪神谷本球団本部長が必要性訴える
阪神・谷本修球団本部長(54)が20日、オリックスからFA宣言した西勇輝投手(28)に対し、近日中に行われる予定の次回交渉で、より「誠意」を示す思いを明かした。西が19日の球団納会の場で話した返答期限を設けていないことにも理解を示し、重視するポイントを「誠意」としたことに即座に反応。いかに必要な存在であるかというラブコールに、複数年の大型契約という条件面を合わせて第2回交渉に挑む。
西の考える誠意とは何か。伝え聞いた言葉で推測するしかないが、恋人の思いに応えられるようにするだけ。それが阪神の「誠意」。谷本本部長が思いを口にした。
「誠意とは…。何かコメントで(見ましたが)、奥さんとは(去就を)しゃべってるみたいですね」
反応したのは前日の球団納会での西の発言だった。主に2点。まずは決断を下す期限について「ここまで、とかはない。年内とかも考えていない」と話したこと。長期化を示唆するコメントでもあるが、人生の分岐点に立つ心中に理解を示した。
「(見守るだけかと問われ)そうですね。じっくり考えてもらったらいいと思います。そこまで(年越し)はいかないと思いますけどね。そんなに何が判断材料というのもね。1カ月待てば変わるというわけではないでしょうし。(まず)今度会ってみてからですね」
現状、阪神から回答の期限を設定する考えはないもよう。悩むだけ悩み、納得のいく結論を出してもらえればいい。その中で西は、決断の上で重視するポイントについて、改めて前日に「誠意ですね。僕をどれだけ必要としているか。言葉をもらいたい」と話した。
阪神はソフトバンク、DeNAに続き、16日に第1回交渉を行った。谷本本部長は交渉後に「お金の話もほとんどしていません。非常に好青年でした」と話している。この日、事実上の一騎打ちの相手とみられるソフトバンクが2度目の交渉を実施。阪神も近日中に行う2度目の交渉で、より具体的な話し合いを行う構えだ。
「(次回伝えたいことを問われ)それは彼本人に伝えたいと思います。もう少し踏み込んだ話をすることになろうかと思います」と谷本本部長。具体的なものを明かさなかったが、西が望むように、いかに必要な存在であるかという思いと、複数年の大型契約とみられる条件面でも精一杯の誠意を示す。
いかにチームに必要かを訴えるだけかと問われ、谷本本部長は「それに尽きます」ときっぱり。西の求める「誠意」に応えられるよう、熱意を込めて獲得に全力を注いでいく。
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