ドラ4斎藤、誓った誠也斬り! 鯉の主砲に対抗心 世代トップへかけ上がる!
阪神からドラフト4位指名された斎藤友貴哉投手(23)=ホンダ=が20日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金6000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ。プロで対戦したい打者には同級生の広島・鈴木を挙げ、チームメートの藤浪、小野らとの対決を制し、世代トップの投手になる夢を描いた。(金額は推定)
頼もしい男だ。憧れ続けたプロの世界にタテジマの一員として飛び込む右腕。紺色のスーツに身を包んだ斎藤は胸を高ぶらせ、凜(りん)とした表情で対戦したい打者の名前を挙げた。
「同級生で、球界を代表している鈴木誠也選手と対戦したいです」
他球団を含め「同級生には負けたくない気持ちが強い」とよどみない口調で言い切る。世代を代表するのは広島・鈴木。山形中央高時代に対戦経験はなく「テレビで見て、すごいなと思うのもある。鈴木選手は熱いので。自分のボールで抑えられるように磨いて、勝負できたら」とリーグ3連覇に貢献した鯉の主砲に対抗心を燃やした。
阪神では藤浪や小野と同学年で「同級生には負けたくない」と闘志はメラメラ。畑山チーフスカウトは「1軍の舞台で競い合えるレベルにあるピッチャーだと思うので。晋太郎(藤浪)や小野と同級生ですしね」と互いに刺激し合うことでの投手陣のレベルアップに期待を寄せる。
最速153キロの直球がセールスポイントだが、「スライダー」が得意な変化球。あらゆる選手の動画を参考にしながら「いろいろ勉強して、先輩方から技術面についても聞いてみたい」と教えを請う構えだ。
ホンダでは「試合に入るアップ、気持ちの持ち方を勉強させてもらった」と振り返る。投手陣は練習メニューが決まっているが「自主性」に重点を置き、野球と向き合ってきた。
来春の1軍キャンプスタートが濃厚。「2月1日から、しっかり投げられる体を作って。ライバルはたくさんいるので、そこに負けないような投球をしていきたい」。虎党の誰もが待ち望む、甲子園での“誠也斬り”。世代の頂点へと駆け上がる斎藤のタテジマ人生が幕を開ける。