坂井オーナー「優勝を」悲願託し虎の総帥バトンタッチ 最後のあいさつで最下位謝罪

 今月末で退任する阪神・坂井信也オーナー(70)が21日、球団納会であいさつし、優勝を目指して新体制で来季に臨むチームを激励すると同時に、オーナー在任中の11シーズンで1度も優勝できなかったことを謝罪した。

 17年ぶりとなる最下位に沈んだ今季。壇上に上がった坂井オーナーは「本当に厳しいシーズンで皆さん本当に悔しい思いでいっぱいかなと思います。皆さんの力はこんなものではありません」と率直な気持ちを伝えた。続けて「このことをバネにして来シーズン以降、皆さんの実力をファンの皆さんに見せていただきたい」と巻き返しに期待した。

 08年にオーナーに就任。その間の11シーズンの成績は2位が5度、3位は1度あったものの、悲願のリーグ優勝を成し遂げることはできなかった。

 今シーズン限りでオーナー職を交代し、19年シーズンは藤原新オーナー、矢野新監督と心機一転でスタートを切る。「これはひとえに私の不徳の致すところと、非常に反省しております。来シーズンは新しい藤原オーナーの下でぜひとも優勝の二文字を獲得していただくように、皆さん方に頑張っていただきたいと思います」。かなわなかった悲願達成を求めた。

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