鳥谷、遊撃定位置奪回へ肉体改造 体のキレ見せる!

 「名球会ベースボールフェスティバル、セ・リーグ6-5パ・リーグ」(24日、東京ドーム)

 遊撃に再挑戦する阪神の鳥谷敬内野手(37)が肉体改造に着手していることを明かした。この日は東京ドームで開催された「名球会 ベースボールフェスティバル2018」に参加。出場したセ・パ対抗試合ではキレある動きで決勝のホームを踏んだ。今オフは体重増に気を遣いながら、「しっかりと体を作っていく」と、最強ボディーで定位置奪回を狙う。

 シーズン同様に、鋭い打球が右翼線に抜ける。同点で迎えた最終七回。鳥谷が無死から二塁打で好機を演出すると、阿部(巨人)の中前適時打でサヨナラのホームを踏んだ。オフを感じさせない軽快な動き。スーパースターたちに負けない輝きは、来季に懸ける強い思いを体現していた。

 「全部、ファウルになっちゃったけど。体重とか、そこらへんの気を遣いながら、今はやっているから。できることをやって、体を作っていくだけです」

 全セの「9番・三塁」で先発出場。アマチュア時代も経験がない左翼の守備にも就いた。フル出場でグラウンドを駆け回ると、3度の打席では三振、中犠飛、右翼線二塁打。七回、松井稼(西武2軍監督)との対戦では、体のキレを証明するように3球続けて右翼線右に打球が飛んだ。

 体には妥協なきトレーニングの跡が見える。矢野新監督とは10月末、秋季練習初日に面談。「ショートで練習させてもらいたい」という要望が受け入れられた。今季は出場機会に恵まれない中、自己ワースト51安打、打率・232。ここ2年間は三塁、二塁と不慣れな働き場所でシーズンを過ごした。3年ぶりの遊撃挑戦には不退転の覚悟がある。

 「自分でしっかりとした立場、ポジションを確立していきたいですね。(遊撃は)自分が一番守りやすい、動きやすい場所。何も考えずにプレーできるところですから」

 40歳の遊撃手。若い頃から目指した理想像だ。「試合に出ている時は思いもあった。でも今は、2年先のことを考えることはできない」。まずは復活に全力を注ぐ。「それは無理」と笑うが遊撃手として、38歳でゴールデングラブ賞を獲得すれば、37歳で受賞した井端(元中日)を抜いて歴代最年長記録となる。球団遊撃手の5度目受賞なら初だ。最強ボディーと共に2019年を迎える。

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