阪神、西獲り2度目の交渉 勝機アリ 誠意っぱい伝えた!
阪神・谷本修球団本部長(54)が24日、西宮市内の球団事務所で、オリックスからFA宣言した西勇輝投手(28)と大阪市内で2度目の交渉を行ったことを明かした。この日も矢野燿大監督(49)の同席はなかったが、西が求めていた「誠意」に対し、投手陣の中心としての期待を含め、今の阪神にいかに必要な存在かという熱意を伝えたもよう。条件面では競合するソフトバンクに劣るとみられるが、西が熟考していることを前向きにとらえ、未定の次回交渉の設定も含めて吉報を待つ。
午後2時過ぎ、谷本本部長と嶌村副本部長が、西との2度目の「極秘交渉」を終えて球団事務所に戻った。手応えについて「分からないです」と多くを語らなかったが、人生の岐路に悩む西の姿を前向きにとらえていた。
「非常に悩んでくれているというのは事実でして。悩んでくれているのは、こちらとしてはいいことかなと思ってます」
16日の第1回交渉から中7日で、大阪市内で行われた約1時間の交渉。ファイナルアンサーは持ち越しとなったものの、逆にその状況こそが「条件がね、(阪神と他球団では)だいぶ違うというふうには紙面上で拝見してますので」と阪神サイドからすれば前を向けるプラス材料となる。
20日には事実上の一騎打ちとされるソフトバンクが2度目の交渉で年俸4億円前後とみられる4年契約で熱意を伝えていた。阪神が提示している複数年の大型契約はソフトバンクに劣るもようだが、それでいて悩むところに勝機があり、西の望む「僕をどれだけ必要としているか」という「誠意」が伝わっている証しでもある。
「(今日は)基本はお金の話は前回同様出ずに、こちらのアピールポイントと言うんですかね、ピッチャーに有利なグラウンド(甲子園)がホームグラウンドですし、あとは若い投手も、特に若い右腕が多いので、西君には中心となって引っ張っていってほしいという話をしました」
最下位からの浮上を目指す上で、投手陣の中心としていかに阪神に必要かを強く訴えた。また、環境面では同じ関西ということだけでなく、阪神には14年の日米野球でチームメートだった藤浪ら親交のある選手も多く「チームの雰囲気というのは感じてくれているようでした」と受け入れ態勢は万全と言える。
次回交渉は未定。「(期限は設けず)こちらもじっくり考えてくれたらいいよ、というスタンスは崩しておりませんので」。次回が答えを聞く場になればという問いには「そうなったらいいな、ぐらいですね」と期待を込めた。決断の時まで、できる限りの誠意を伝え、獲得に全力を注いでいく。
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