阪神、守護神候補ジョンソンと合意 球児、ドリスらとJFDで最終回は安心!
阪神が新外国人として獲得交渉を進めていたピアース・ジョンソン投手(27)と合意に達したことが26日、分かった。12月上旬に渉外担当者が渡米し、正式契約を結ぶ予定。球団は高い奪三振能力と被弾率の低さから、守護神候補の1人として期待を寄せる。2年連続30セーブをマークし、残留オファーを出しているドリス、実績十分の藤川らとともに、来春キャンプから競争を繰り広げる。
リリーフ陣の整備に欠かせない新たなピースがはまった。救援助っ人の最有力候補と位置付け、獲得交渉を進めてきたジョンソンとこの日までに合意に達した。球団幹部は「合意?そうですね。12月頭に渉外担当が渡米して正式契約を結ぶことになる」と明かした。
守護神候補として期待を寄せられる助っ人右腕。同幹部は「ストッパーをできるだけの可能性は秘めていると思う」と語った。3Aでマークしてきた高い奪三振能力と被弾率の低さは、僅差の最終回を任せるための必須条件。独特の軌道を描くカーブなど三振を奪える球種を持ち、直球の球速がアベレージで150キロを計測する点も確かな素質と言える。
17年には3Aで9セーブをマークし、メジャーで37試合に登板した今季も、セーブが付かない場面ながら7試合で試合を締めた。あとは日本の野球に適応し、甲子園の大歓声に耐えうるメンタルの持ち主であれば-。十分に守護神を任せられる存在であることは間違いない。
チームに目を向ければドリスが2年連続で30セーブをマークしたものの、終盤には失敗するケースが目立った。さらに故障離脱した期間には、通算225セーブの実績と経験を誇る藤川が代役を務めることもあった。
来季の守護神候補は、その座を目指すと宣言している藤川に加え、球団が残留オファーを出す方向で調整しているドリス、そしてジョンソン。争いが激しくなれば、間違いなくリリーフ陣のレベルアップにもつながる。
就任後から競争の重要性を説き、全ポジションを白紙にして競わせる方針を貫いてきた矢野監督。勝ち試合の最終回を任せるポジションについても決して、例外ではない。
仮にシーズン中にアクシデントが起こった場合でも、守護神を任せられる投手が複数いれば、戦力層は厚くなる。チームとしてもレベルを落とさずに、長いペナントレースを乗りきることができる。新たな守護神候補-。それが矢野阪神に新たな息吹をもたらす。