ジョンソン守護神も 正式契約前だけど…矢野監督示唆 ドリスらと競争で相乗効果
阪神とすでに基本合意に達しているピアース・ジョンソン投手(27)=ジャイアンツ=が来季ストッパーとして起用される可能性が28日、浮上した。この日「タイガース杯ゴルフ」に参加した矢野監督が示唆。来年2月の春季キャンプなどで適性を見てからの最終判断となるが、守護神再襲名に意欲的な藤川や今季までの2シーズンで抑えを務めたドリスらの競争意識を高め、ブルペン陣を充実させる。
まだ見ぬ助っ人への期待が膨らんでいる。現時点では正式契約を結んでいない状況で「どこまで言っていいのか難しいところで」と言葉を選びながら、ジョンソンの可能性に触れる。「抑えも?もちろん、どっちかっていうと後ろになってくると思うし」。矢野監督が新助っ人の守護神起用をにらんだ。
まずは来年2月の春季キャンプや実戦で適性を見極めていく。今季メジャーで37試合に登板。3Aでは11・9という奪三振率を誇るジョンソンについて、「実際自分の目で見てみないと分からないし」と矢野監督は慎重な構えを見せる。ただ新助っ人の加入で、再びストッパーの座を目指す藤川や今季まで2年連続30セーブのドリスとの、過熱する三つどもえの守護神争いがチームに相乗効果を生んでいくはずだ。
同時に求めるのはリリーフ陣への競争原理。「刺激は欲しいよね。球児、能見とかさ、桑原。そういうピッチャーの中に」と指揮官。先発スタートさせる方針の小野を場合によってはリリーフとして起用する案も念頭に置く。
最下位からの逆襲を図る来季への戦い。「色んなパターンが」と状況に応じた臨機応変の継投策も温める矢野監督。競争意識を高めながらブルペン陣を充実させていく。