矢野監督、読書大好き「夢をかなえるゾウ」や「アドラー心理学」も
阪神の矢野燿大監督(49)が29日、若手選手に“読書のススメ”を説いた。自身も現役晩年に野村克也元監督から本を読むように言われ、その重要性を認識。ただ決して強制するわけではなく、読み方に関しても「どうやってやるかと思ってやれば、すごく吸収できると思う」と、自主的に考えながら読むことで若虎の可能性を引き出したい考えだ。
2軍を率いた今シーズン、矢野監督は忙しい合間を縫って「オフに読みたい本」を何冊もリストアップしていた。それほどの読書好きで、2軍の公式戦が雨天中止となり早く帰宅できる日には「家でゆっくり、本を読めるわ」と笑顔を浮かべた。
人気作「夢をかなえるゾウ」や「借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」といった、コメディーテイストで人生教訓を伝える作品から「アドラー心理学」をテーマにした作品など、ジャンルは多岐にわたる。特にアドラー心理学は、指導者として選手への伝え方の部分で参考になる部分が多く「選手の可能性を広げること」とリンクする部分も多い。
活字を追いかけて頭に入れたことを「人に話すことで、覚えるじゃん」と吸収した教養を自らの“血と肉”にする努力もいとわない指揮官。矢野イズムと読書は、深く結びついている。