矢野阪神、丸加入の巨人打線に真っ向勝負 「伝統の一戦」で猛虎の意地見せる

 阪神・矢野燿大監督(49)が30日、サンテレビの「熱血!タイガース党」に生出演。FAで丸の加入が決まった巨人打線に対して、チームとして真っ向勝負を挑む意気込みを示した。今季以上に迫力ある打線となることに変わりはないが、逃げていては勝負にならない。強力打線をいかに攻略するかを考え、「伝統の一戦」で猛虎の意地を見せる。

 丸の決断をニュースで知ったのは、夜7時を過ぎたころだったという。その上で打線を想定。丸、坂本勇、岡本、ビヤヌエバ…素直な感情が表れた。「笑いが出るな。なあ、笑えへん?笑ってまうやろ、笑っとこうや、今の間に(笑)」。報道陣の笑いを誘いつつ、矢野監督は表情を引き締めて口を開いた。

 「オレも基本は昔のすごい時代に対戦してるけど、逃げて済むような打線と球場じゃないからね。どんどん勝負していかないと」

 今季以上に、巨人打線の迫力が増すことは間違いない。だからといって、ひるんで逃げるようでは何も生まれない。「控えにもすごい打者。普通にいれば、レギュラーで出てるだろうっていう選手が控えにいたりするチームなわけだから」。自身の現役時代のように、真っ向勝負で挑む。頭をひねり、対策を練った上で、だ。

 「逆に勉強できるっていうか。そこをどうするかっていうのもね。ファンの人も楽しみだろうし。オレらもね。どうするかっていう知恵は絞っていかないとダメだろうし。やりがいはあると思うから」

 もちろん警戒するのは巨人だけではない。丸が抜けたとは言え、王者・広島が弱体化するわけではない。「野間も出てきたし、松山だってレフトできるしさ。それはそれで広島も競争が激しくなるっていうか」。選手間の競争がチームにもたらすものは大きい。何より矢野監督自身がそれを感じているからこそ、警戒を強める。

 「丸が広島に残ろうがロッテに行こうが、巨人に行こうが、オレがやることは変わらない。大変だけどそこを倒してタイガースファンに喜んでもらうというのは変わらないから」と矢野監督。目指すところは常に不変。強い巨人を倒してこそのタイガース。ファンの笑顔のため、伝統の一戦で意地を示す。

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