浜地、台湾WLで痛烈打球が顔面直撃 虎秋季キャンプMVP右腕起き上がれず…
台湾で行われているアジア・ウインターリーグにウエスタン選抜として参加中の阪神・浜地真澄投手(20)が4日、先発した韓国プロ選抜戦で顔面に打球を受けて負傷交代した。秋季キャンプではMVPの1人に選ばれるなど、来季の飛躍が期待される右腕を襲ったまさかのアクシデント。球団によると現地の病院で検査を受けた結果、打撲と診断され意識もはっきりしているという。
期待の右腕をまさかのアクシデントが襲った。さらなるレベルアップを目指して参戦した台湾でのウインターリーグ。浜地が顔面に打球を受けて緊急降板した情報が球団に入ると、トレーナーら関係者は対応に追われた。
浜地はこの日行われた韓国プロ選抜との試合に先発。二回表1死二、三塁の場面で、相手の右打者が放った痛烈な打球が浜地の左顔面付近を直撃した。
そのままマウンド上にうずくまり、打球は勢いを失うことなく右前へ転がっていった。その後、頭部を固定する担架がグラウンド内に運ばれ、起き上がることができないまま負傷交代となった。球団は一報を受けると情報収集に奔走。幸いにも現地の病院で検査を受けた結果、打撲の診断で意識もはっきりしていると発表した。
現地関係者もデイリースポーツの取材に対し、病院に搬送されてMRI検査を受けたが、骨折などはなかったと説明。ただ脳しんとうの可能性があるため、数日後に病院で再検査を受ける見通しだという。今のところ重傷ではなさそうだが、頭部を直撃しているだけに、慎重に様子を見ることになりそうだ。
浜地は今季終盤からウエスタンで先発ローテを任されるようになり、キレのある直球が持ち味の右腕。金本前監督が才能を見い出し、矢野新監督のもと参加した秋季キャンプでは実戦形式の練習で確かな結果を残した。
才木、望月とともにキャンプMVPに選出され「若い選手が出てくるのはチームにすごく刺激になる。(3人は)まあ先発かなと思ってますが、そこに食い込んできてくれることでチーム内の活性化とか競争がすごく激しくなる」と期待を寄せていた指揮官。来年2月の1軍沖縄キャンプについても「連れて行くと思うよ」との方針を示していた。
打撲のみで早期に回復すれば、チームにとっても浜地にとっても不幸中の幸い。今後の状況を見守るしかない今、ただ軽傷であることを願うしかない。