ドリスが契約条件大筋合意 複数年契約へ
阪神が保留者名簿から外していたラファエル・ドリス投手(30)と条件面で大筋合意に達したことが6日、分かった。数日前に渉外担当者が渡米しており、今月中にも正式契約を結ぶ見通しだ。
球団幹部は「まだ正式に合意というわけではない。文書を交わしたとかではないので」と前置きした上で、「条件面に関してはこれで、という形になりました」と明かした。
今季、チームが最下位に沈む中で2年連続30セーブ以上を達成したポイントをドリス側は主張。ただ、球団サイドは救援失敗が多かった点を指摘し、好条件での再契約に難色を示していた。話し合いは平行線をたどっていたが、最終的にはドリスが阪神残留を望んで大筋合意。契約年数に関しては複数年となるもようだ。
米球界関係者によると、今回の契約更新をドリス自身が非常に喜んでおり、チームの優勝に貢献できるような投球をしたいと語っているという。母国・ドミニカ共和国でのウインターリーグには参加せず、来季に向けて自主トレをスタートさせている。
新外国人のジョンソン、ベテランの藤川、そしてドリスと三つどもえで繰り広げられる来季のクローザー争い。本命ともいえる今季の守護神が残留したことで、ポジション争奪戦の役者はそろった。