FA西勇輝、阪神入りを正式に表明 先発の柱へ

 オリックスから国内FA権を行使した西勇輝投手(28)が7日、大阪市内のホテルで阪神と3度目の交渉を行い、正式に入団を表明した。

 11月24日以来、3度目の交渉となったこの日は、谷本修球団本部長(54)に加え、矢野燿大監督(50)が初めて出席。約1時間、指揮官自らの直接出馬でラブコールを伝え、熱い思いで“恋人”を振り向かせた。交渉後、会見に応じた西が自らの言葉で語った。

 「契約までだいぶ長かったですけど、しっかり自分の中で考えて結果がでました。阪神タイガースさんに、お世話になることに決めました」

 これまで2度の「極秘交渉」では、西の求める「僕をどれだけ必要としているか言葉をもらいたい」という熱意を訴えた。残留交渉を続けてきたオリックスに、DeNAや中日も獲得に動いた中、一騎打ちと見られていたソフトバンクは、年俸4億円前後の4年契約を提示していたもよう。巨大な資金力をバックに、条件面で劣勢と見られていた中でも、阪神の熱意が上回り、西も阪神側の熱い思いに応えた形だ。

 前日6日は矢野監督の誕生日だった。争奪戦を制しての恋人獲得で、1日遅れの誕生日プレゼントとなった。

 西は今季、開幕投手を務め、10勝13敗、自身5度目となる2桁勝利。通算74勝と、左手首を骨折した昨季をのぞけば、安定してローテーションを守ってきた。11月10日に28歳の誕生日を迎えたが、年齢的にも若く今後、さらに成長が見込めるのも大きな魅力。なにより阪神が、今オフのFA補強で獲得を目指すのは、西ただ1人だった。

 球団では今季、先発投手で規定投球回をクリアし、10勝以上したのはメッセンジャーただ1人だった。続くは岩貞、小野の7勝。谷本球団本部長も「先発陣の防御率が悪くなった。そこが昨年と比べて痛手。強化は必須だと思います」と説明し、粘り強く交渉を続けていた。正式に入団が決まったことで西にはローテーションの柱として、最下位からの浮上を狙うチームの救世主的役割が期待される。

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