糸原、大幅増4000万円 虎唯一の全試合出場評価 来季はフルイニングで3割だ

 阪神の糸原健斗内野手(26)が7日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1600万円から2400万増の年俸4000万円でサイン。チーム唯一の全試合に出場した今季の自信を胸に、来季は新キャプテンとして猛虎をけん引していく背番号33。来季目標には「全試合出場」に加えて「フルイニング出場」を掲げ、「3割は打ちたい」と意気込んだ。

 143試合グラウンドに立ち続けた男は、今季の自信からか、終始落ち着いたトーンで来季へ鋭いまなざしを向けた。「全試合出て、チームに貢献してくれたという面で評価していただきました。(全試合出場は)来年の自信になると思うし、そこが目標になってくるので。来年もケガなく、しっかり1年間戦えるように」

 飛躍の1年だった。今季は開幕スタメンで全試合出場。6月上旬から「1番」で起用されると「1番・二塁」を定位置とし、チームを引っ張った。打率・286、1本塁打、35打点。「良かったかなと思います」と本人が振り返ったのが、出塁率と四球の数だ。

 出塁率・390はリーグ12位で、選んだ四球数はリーグ4位の86個。上位打線での起用が多い糸原にとっては十分合格点となる数字だ。来季へ「3割は打ちたい」と目標を掲げ、そのために「今年同様、フォアボールは来年も多く取っていきたい」としぶとさに磨きをかけていく構え。谷本球団本部長も「1年間通じて経験したことが残っていると思うので、飛躍につなげるようにしてくれと言いました」と背中を押す。

 来季からは主将としてチームを引っ張る。「自分のことをやりつつ、チームにも目を光らせてやっていきたい。苦しい場面はシーズン中たくさんあると思うけど、率先してマウンドに行ったり声を掛けていきたい」。この日阪神入りが決まった西には「足を引っ張らないように頑張ります」と控え目に笑った。主将にふさわしいプレーと存在感で、糸原がチームの最前線を走り抜ける。

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