矢野監督、西の男気に感謝「正直、条件とかで勝てなかったと思う」

 阪神・矢野燿大監督(50)が7日、大阪市内で行われた西勇輝投手(28)との3度目の交渉に出席した。初の「出馬」となった交渉では、獲得への熱意に加えてファンを喜ばせるというところで西と思いを共有し合うなど、最後の一押しに成功した形となった。条件面ではソフトバンクより劣っていた中でも、阪神を選んでくれた男気の決断にも感謝し、開幕投手の候補の1人にも挙げるなど大きな期待を寄せた。

 最後の一押しとなる直接出馬で熱意を訴え、西のハートを確かなものにした。「本当に球団の方がよく、根気強くというかやっていただいたので、西にも感謝ですし球団の方にも感謝です」。矢野監督の表情にも充実感がにじんでいた。

 「正直、条件とかでとなったら他のチームとは勝てなかったと思う。やっぱりFAってすごく悩むし、条件も、選ぶ選択の中ですごく大事なところになる中でね、西がこうやって選んでくれるというのは縁を感じるし」

 条件面ではソフトバンクと比較して劣勢を強いられた中でも、阪神を選んでくれた。その気持ち、「男気」がうれしい。監督就任から2カ月もたたない中でのFA交渉で、獲得に成功したのも何かの縁。この日の交渉の中では、何度も口にしている「ファンを喜ばせる」というところでも思いを共有できた。

 「そういうところの思いは、西自身もすごくあるなというのはすごく、話してる中でも感じてたから。それは勝つことにもつながるし、その先の優勝というところにも西がいてくれることは心強い」

 ローテの軸としての計算はもちろん、若手投手の手本にもなれる存在だ。当然競争にはなるが開幕投手の候補にもなる。「もちろん候補には十分になってくるし。今まで言ってるように『西がFAで来てくれた、じゃあ開幕投手を任せます』とは思ってなくて」。期待は膨らむばかりだ。

 6日に誕生日を迎え、50歳として最初の大仕事となった1日。「1日遅れの誕生日プレゼントをいただきました(笑)」。勇気を持って、踏み出してくれた西の思いはムダにしない。「いつでももちろん話を聞くし、いつでも疑問に思ったことをね」。西の新たな野球人生をより輝かせるため、気持ちを一つにしてファンを喜ばせるチームを作っていく。

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