阪神・矢野燿大監督（５０）が１４日、大阪市内のホテルで西勇輝投手（２８）の入団会見に同席。改めて加入を喜ぶとともに、投手陣だけでなく捕手陣の底上げにも期待を寄せた。実績もあり、巧みな投球術も兼ね備えた右腕の存在が、さまざまな好影響をチームにもたらしてくれる。

　「キャッチャーもいい引き出し方というか、調子がいい時、悪い時いろんなことを含めて、緩急を使えるのはキャッチャーもすごく勉強になると思うね」

　制球が良く、緩急も使えることに触れて「自分がキャッチャーで受けてみたい」と評する右腕だ。球威だけで抑え込んでいくタイプとは違うだけに、捕手陣には配球面などで考える部分が増えてくる。西という投手を知り、話し合うことで学べることは多い。

　「いろいろ話し合いながら、ああやっていこう、こうやっていこうというところ、もしかしたらキャッチャーも新しい発想であったりそういう影響はあると思うので。受けてて楽しいピッチャーだと思うので」

　正捕手争いが激化する中にあって、捕手陣の「指南役」にもなれる。年齢的なことを踏まえても「中堅の中を西が引っ張っていってくれるような」と、中堅クラスのリーダー的存在になり得る存在だが、移籍１年目だけに過度に重荷を背負わせる考えはない。

　「西にも伝えてるけど、西がいい成績を出すための自分がいいと思うものをやってくれたら、勝手にみんな見てるから」と矢野監督。のびのびと思いきり暴れてくれればいい。全力で西をサポートすることで、チーム力の向上につなげていく。