阪神 ガルシア獲得決定的 交渉最終段階…年内にも“吉報” 大補強の巨人止める
阪神が先発投手の新外国人補強において、中日を自由契約となったオネルキ・ガルシア投手(29)を最有力候補にリストアップしたことが14日、分かった。すでに交渉が最終段階に入っていることを複数の米球界関係者が認めており、順調に進めば年内にも“吉報”が届くとみられる。この日、西勇輝投手(28)と正式契約を結んだことに続き、課題だった先発左腕の穴を埋めるため、慎重に交渉を進めていく。
最下位からの巻き返しを図っていくため、絶対に埋めなければならない補強ポイントが先発左腕。そこに今季、中日で13勝をマークしたガルシアが最有力候補としてリストアップされた。
複数の米球界関係者によると、交渉はすでに最終局面へと入っているもようだ。阪神はガルシアが正式に中日の契約保留者名簿を外れた段階から調査を開始。メジャーや韓国の市場も含めて候補を精査してきたが、数少ない左腕で日本での実績も申し分ないことから白羽の矢を立てた。
谷本球団本部長は13日に「メジャーの方も合わせて見てますが、左の先発はあまりいないので。候補の1人であることはウソではないですね」とガルシアについて語っていた。メジャー球団からも複数のオファーがあった中で、助っ人左腕は日本の他球団でのプレーを望んでいたとみられる。阪神との最終交渉が順調に進めば、年内にも正式契約を交わす見通しだという。
この日、オリックスからFA宣言していた西と正式契約を結び、大阪市内のホテルで入団会見を行った。今季、チームで規定投球回&2桁勝利に到達したのはメッセンジャーだけ。先発投手陣の整備が進む中で、左腕のガルシアが加入するとなれば間違いなく、大きな戦力になる。
年齢もまだ29歳と若く、岩貞ら先発ローテを担っていかなければならない選手たちとは同世代。助っ人とはいえ、年が近い選手たちで切磋琢磨(せっさたくま)できる環境は競争意識を刺激し、現有戦力のレベルアップにもつながっていく。
大型補強を敢行する巨人に対し、今季中日では敵地・東京ドームで防御率0・56と圧倒的な成績を残したのも魅力の左腕。球団は慎重に交渉を進めていく。