矢野監督19年救援プラン 守護神球児支えるプラス1…1軍枠1人増を有効活用へ
阪神・矢野燿大監督(50)が15日、MBSテレビの「せやねん」(毎週土曜9時25分放送)に生出演。来季の抑えに関して、競争を前提とした上で藤川球児投手(38)が有力であることを示唆した。年齢を考えれば肉体的な負担が気がかりだが、来季から出場選手登録が1枠増えて29人となるだけに、疲労を考慮して日によって別の中継ぎを登録して休ませる起用も可能となる。初言及した新たな規定を駆使すれば、39歳シーズンの右腕の守護神プランはより現実的なものになりえる。
生出演した「せやねん」の中で、素直な思いが言葉となって表れた。来季の抑えに関する問いに対し、矢野監督は「これも、競争だなと思ってるんですけど」と前置きした上で「でも、球児でいいんじゃないかなという思いもあります」と、有力候補として藤川の名を挙げた。
「それは経験もありますし、球児がそこをやると自分で言ってくれるというのは自信と、自分にプレッシャーをかけてると思うので、状態さえ良ければ、球児、行こう!という感じになるかもしれないですね」
これまでも、抑え候補に数えてきた中、この日はより踏み込んだ言い回しで藤川を指名。過去に抑えを経験している実績などを考えれば、候補となるのは当然で、藤川自身も意欲を見せていることを考えれば、現実的なプランとなる。
「(抑えは)固定してやれたら、と今現状は思ってるけど」と矢野監督。藤川の抑えとしての力量に不安はなくても、一方で、来年で39歳という年齢は考慮すべき部分となる。肉体的にも精神的にも負担が増す役割となるが、そういった中で「追い風」となり得るのは、来季から1軍登録選手が1枠増えて29人となる新たな規定だ。
「いろいろな選択肢がある中で誰か一人ね。球児を休ませるとかというところでは(抹消して)10日とかやったら(間が空きすぎて)しんどいけど、29人目というところが戦力でいてくれるというのは発想の広がりというか、あると思うしね」
新たに1人、1軍の人員を増やせる規定を有効に活用していく。藤川に疲労が蓄積した場合、例えばその増えた1枠で登録しておいた中継ぎ投手と入れ替えれば、ブルペンの人数を変えることなく1試合だけ藤川を休ませることも可能だ。
「それは使い方によっては大きな1枠になるんじゃないかなと思う」と指揮官。状態を見極めながら起用していけば、選手全体の疲労軽減につなげられる。ベテラン右腕を1年間抑えで起用をする上でも、新たな規定をプラスに考え、柔軟な采配を振るっていく。