岡本、巨人にFA移籍の炭谷斬る 元女房役でも非情の内角攻めだ
阪神・岡本洋介投手(33)が16日、巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗捕手(31)を封じ込めると誓った。西武時代にバッテリーを組んだ間柄でも、打者として対戦することはこれまでなかった。一切の情を捨て、内角攻めも辞さない構えだ。
苦楽を共にした仲間だ。「対戦は楽しみにしている」と岡本は笑顔を見せた。だが、実際に相まみえれば余計な感情は捨て去る。「あまり考えず、意識せず、しっかり抑えられればと思います」。厳しい内角も「もちろんです。何も考えず」と、ためらうことなく突いていく。
昨年6月の巨人戦では炭谷とバッテリーを組み5回2/3、無失点で約2年ぶりの白星を挙げた。「対戦してみないと分からないですけど、(情が湧く)かもしれないですね」としつつ、「でもしっかり抑えたいです」と意気込んだ。
炭谷の最大の特長は「頭がいい」と頭脳的なリードだ。巨人の投手陣をけん引することで「戦力アップですよね」と警戒を強める。猛虎戦士としてバットでの活躍は許さない。
この日は和歌山県内で行われた母校・南部高主催の野球教室に参加。地元の子供たちと交流を図った。来季は移籍2年目。岡本が伝統の一戦でかつての僚友と火花を散らし合う。