阪神、マルテに正式オファー 右の大砲メジャー30発!一塁失策減へ守備率・992
阪神が今オフの新外国人野手補強において、有力候補に挙げていたジェフリー・マルテ内野手(27)=前エンゼルス=に正式オファーを出したことが19日、分かった。複数の関係者が認めた。マルテはメジャー通算30発を放った右の長距離砲で、一塁をメインで守れる点も球団の補強ポイントと合致。今後は、獲得に向けて慎重に交渉を進めていくとみられる。
最下位からの巻き返しを図るため、絶対に欠かせないピースとなる。球団は今オフ、内野を守れる右の長距離砲を軸に新助っ人選定を進めてきた。その中でエンゼルスからFAとなっていたマルテに照準を定めた。
米球界関係者によると、日本時間の19日現在で正式な獲得オファーが出され、球団と代理人間で交渉が行われているもようだ。マルテは韓国球団やメジャーからマイナー契約でのオファーを受けていたとみられるが、日本でのプレーを強く望んでいるという。
まだ年齢的にも27歳と若く、2016年にはメジャー88試合の出場で15本塁打を放つなど長距離砲として確かな潜在能力がある。フォロースルーが大きく、パワフルなスイングは間違いなく今の阪神にはいないタイプ。今季はメジャー1年目の大谷ともエンゼルスでともにプレーした経験があり、マルテ自身が日本球界に興味を持ったとしても決して不思議ではない。
さらに打撃だけでなく、守備でも今季は一塁で71試合に出場し、守備率・992をマーク。これは天然芝のグラウンドがメインのメジャーでは安定した守備力と言われるレベルに入ってくる。今年在籍したロサリオは守備率・985とミスが目立った(今季一塁手ワースト9失策)ことから、マルテのディフェンス力は甲子園を本拠地とする虎にとって、確かな戦力として期待できる。
阪神は今オフ、FA戦線でオリックスから西を獲得した。さらに先発左腕として中日を自由契約となっていたガルシアと正式契約を結び、リリーフ陣に厚みを持たせるために新外国人右腕・ジョンソンを補強した。
秋季キャンプなどで現有戦力の底上げを図る一方、フロントは矢野新体制を支えるための戦力補強を着実に進めてきた。その中で重要補強ポイントとなっていたのが中軸を任せられる右の大砲。残された課題をクリアすれば、いよいよチームは年明けから2019年シーズンへ動き出すことになる。
球団は今後も慎重にマルテ側と交渉を続けていく見通しで、獲得に全力を尽くしていく。