梅ちゃん逆襲Vへ…虎党に3公約誓う「盗塁倍増」「キャリアハイ」「GG賞」
阪神の梅野隆太郎捕手(27)と糸原健斗内野手(26)が24日、東京都墨田区の「東武ホテルレバント東京」で開催されたデイリースポーツ主催「2018阪神激励パーティー」に参加した。梅野が壇上でファンと約束したのは「2年連続ゴールデン・グラブ賞」と「ベストナイン」。最下位からの逆襲へ全ての面でレベルアップが求められる来季へ向け、走攻守それぞれの誓いを立てた。本紙評論家の若生智男氏や、初参戦となったお笑いコンビ・ますだおかだの増田英彦も軽快なトークで会場を沸かせた。
4年連続での登場に、自然と表情も緩んだ。今年はひと味違う。梅野が少しだけ胸を張った。「2年連続のゴールデン・グラブ賞、そして来年はベストナインもとれるように頑張ります」。壇上で、ファンとの約束に思いを込める。その声援はとても、温かかった。
今季は、長年不在だった「正捕手」として台頭。成功も失敗も経験し、1年間試合に出続ける難しさも知った。「もっと上の順位で、こういう結果にならないとね…」。17年ぶりの最下位に、レギュラーとして押し殺した悔しさ。誓った約束を現実のものにするためにも、走攻守全てでレベルアップが求められる中で、それぞれに誓いを立てた。
「走=盗塁倍増」
まず挙げたのは今季の5盗塁を2桁に乗せること。矢野監督が2軍時代から推し進めた、超積極的野球。率先して取り組む覚悟はできている。「今年大きなミスもありましたけど、でもそれを恐れずに。失敗をプラスに変えて、倍は狙っていきたい」。隙あらば狙う。積み重ねた挑戦が背中を押した。
「攻=キャリアハイ」
今季は球団の生え抜き捕手では30年ぶりに規定打席に到達するなど、打率・259。100安打に8本塁打、47打点と打撃部門のキャリアハイを軒並み更新した。打てる捕手とし、扇の要を担った。「今年よりも、いい結果を目指してやらないと」。走と攻、2つの向上が伴ったときに見えてくるチームの浮上…そしてベストナイン。さらに貪欲に。そして最も重要視するのは、守備面だった。
「守=2年連続ゴールデン・グラブ賞」
捕手として両リーグ最多の守備機会194の中で、失策はわずか4。守備率・996と安定感が光った受賞だった。「あくまでも結果。チームに貢献できた上でとれればいい」。自らの仕事をより高い世界で全うし、2年連続の頂を目指す。
結果が出ても、出なくても毎年温かく迎えてくれた“デイリーファミリー”。「来年も活躍して、ここに戻ってこられるように頑張ります!!」。力強く誓ったのは、来年の“出演予約”でもあった。また戻ってくる。チームの優勝、そして2つの勲章を手土産にして。