中谷、一流トレ リオ五輪銀メダルの山県らトップアスリートからエキス吸収

 阪神の中谷将大外野手(25)が26日、来年1月にグアムで自主トレを行うことを明かした。球団OB・桧山進次郎氏の専属トレーナーを務めた仲田健氏(49)の指導を仰ぐため、2015年以来4年ぶりに海を渡って鍛錬に励む。同氏を師事する陸上の山県亮太、福島千里らも同時期に参加予定。トップアスリートのエキスを吸収し、勝負の2019年シーズンに備える。

 閑散とした甲子園球場。近隣の室内練習場からは打球音が響く。年の瀬を迎えた中でも、中谷は連日の打ち込みを続けていた。この日、球場を訪れたのは、投手の桑原と2人。クラブハウスが閉まるギリギリの日まで、続けた練習は来季に懸ける意気込みだろうか。

 「前にもやらせていただいたので、今年もう一回と思いました」 変化は自主トレ場所にも表れた。今オフは仲田氏に師事し、一から体を作り直している。近年は地元・福岡を拠点にしていた年明けの自主トレも、同氏を追ってグアムに変更する。「(温暖の地など)そういうのは関係ないです。その人がいるので行こうと思いました」。2015年1月以来2度目となる。

 17年に20本塁打を放ち、若き大砲として期待された25歳。今季はオープン戦でつまずき、開幕を2軍で迎えた。5月下旬に1軍昇格したが、結果的に打率・230、5本塁打と低迷。シーズン終了後、金本前監督は「我が子のような思い」と名指しで台頭を願った。勝負の9年目シーズンを前に変化を求める。

 仲田氏はかつて球団OB・桧山氏の専属トレーナーを務めていた。現在はリオ五輪の男子400メートルリレーで、銀メダルを獲得した山県や女子100メートル、200メートルの日本記録保持者でもある福島らを指導。さらにレーサーの脇坂寿一ら20人前後が参加予定で、あらゆる分野のトップアスリートから、刺激を受ける毎日にもなりそうだ。

 また毎年、Jリーグ・横浜FCの三浦知良も、同施設を練習拠点にするだけに、対面機会があるかもしれない。「ウエートもありますし、走り込みなども多くなる。野球にもしっかり取り組みたい。体をしっかり作るだけ。頑張ります」。ドラフト1位の近本に、高山、島田、俊介…。激しい中堅争いを制すべく、名トレーナーとの再タッグで飛躍を期す。

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