鳥谷、NEWグラブ発注 新たな相棒で遊撃奪取狙う
来季、遊撃の定位置奪取を狙う阪神・鳥谷敬内野手(37)が、新グラブを発注したことが30日、分かった。慣れ親しんだ遊撃手時代の形を捨て、再び輝きを取り戻した三塁手グラブからも変更したNEWグラブ。慣れと経験からはじき出された新しい相棒だ。
鳥谷がこだわったのはグラブの大きさ。「本人からの希望で、今まで使っていたショートのグラブと、今年使っていたサードのグラブのちょうど間くらいの大きさになっています」と久保田運動具店の和田卓也氏。イメージは遊撃用のグラブを一回り長くした感じで、深さが違うのだという。
「今年のグラブと来年のグラブを比較すると、こっち(来季用)の方が大きく見える。サード用は深くなっているので奥行きが出るけど、遊撃用は浅いので。ショートで勝負するとなったら、深いのでは本人もきついのは分かっているので」
遊撃手でベストナインに6度選ばれ、ゴールデン・グラブ賞を4度獲得した。三塁手としても、17年にゴールデン・グラブ賞を手にしているが、プロ16年目を迎えても挑戦の心は忘れない。契約更改時に「年齢的にも野球を続けられるか、辞めなきゃいけないか大事な1年になる」と悲壮な覚悟を漂わせていた。不退転の決意で、遊撃奪回に挑む。