望月、“火の玉塾”受講で飛躍へ!憧れ球児と合同自主トレ
阪神の望月惇志投手(21)が、藤川球児投手(38)が行う沖縄自主トレに今月下旬から初参加することが6日、分かった。プロ入り前から憧れていた“火の玉塾”を受講し、今季の飛躍へつなげる。また入団当時から愛用しているザナックス社と、アドバイザリー契約を結ぶことも決定。高卒4年目での早期契約に、表情を引き締めた。
偉大な先輩の背中を追いかける。今季先発転向に挑戦する望月が、1月下旬から「球児組」に初参加。「去年中継ぎとして、見て学べたことがたくさんあったので」。途中合流にはなるが、同じ沖縄のグラウンドに立ち、理論を吸収する。
高校球児の頃から憧れを抱いていた。望月は入団当初も、「藤川球児選手のような球の軌道を目指してきました」と瞳をキラキラ。そして転機が訪れる。昨季はリリーフとして37試合に登板。ブルペンでの待機中には藤川や能見らの会話に耳を傾け、貪欲に吸収しようと必死になった。
シーズン中にも、こんな助言をもらっていたという。「キャッチャーの奥の方に突き抜けるようなイメージで」。藤川の代名詞である火の玉ストレートに少しでも近づけるよう、無我夢中で1軍の舞台を駆け抜けた。
そんな若き右腕に朗報が舞い込む。今季からザナックス社とアドバイザリー契約を結ぶことが決定。高卒4年目としては異例だ。担当者は「ずっと入団当初から使ってくれていますし、本人も『まだ早いです』と言っていましたけど、そういう期待を込めていますね」と話した。
藤川も使用するザナックス社のグラブと共に歩み続けた3年間。望月の無限の可能性に期待が込められ、さらに1月下旬から憧れの先輩と一緒に南国・沖縄で汗を流す。「一緒の環境で練習ができる機会に感謝して、技術面や精神面で学んだことをシーズンに生かしていきたい」。追いかけ続けた先輩の“火の玉塾”受講。感じ取った全てを、シーズンにぶつけていく。