矢野阪神、西開幕投手「十分ある」早期指名しない!全員で競争や

 FAで阪神に新加入した西勇輝投手(28)が、今季の開幕投手候補に挙がっていることが13日、明らかになった。矢野燿大監督(50)は「キャンプ、オープン戦の内容を見て、最終的には俺が決める」と言及し、フラットな状態で競わせる方針。4年連続で大役を務めているメッセンジャーだけでなく、複数の投手が候補に挙がる中で、期待の新戦力右腕を3月29日、京セラドーム(対ヤクルト)のマウンドに上げる可能性も出てきた。

 京セラドームでヤクルトを迎え撃つ3月29日の開幕戦。オリックスからFA移籍した西が、新生矢野阪神の船出を託され、オープニングマウンドに上がるかもしれない。

 矢野監督は「何も見ていないのに、今から誰かにしますと言うことはない」と早い段階で指名するスタイルを明確に否定。「キャンプ、オープン戦をやっていく中で、コーチにも相談させてもらいながら、最終的には俺が決める」との方針を明かした。

 そこで浮上してきたのが、西だ。「ランディ(メッセンジャー)は何年連続?4年か。もちろん、彼がやっている可能性も十分にあるし、西だってね」と明かした指揮官。実現すれば、FA移籍初年度での開幕投手は、西武からダイエーに移籍した95年の工藤公康、西と同じくオリックスから阪神に移った00年の星野伸之(ともに翌年も開幕投手)以来、史上3人目となる。

 西にとっては慣れ親しんだ京セラドームのマウンド。全74勝中38勝(25敗1セーブ)を挙げ、防御率2・86も通算の3・30を上回る好成績を残す。阪神の新背番号16がデビューを飾るのには、ふさわしい舞台とも言える。

 さらに昨季はプロ入り初めて開幕投手を経験した。14年には開幕から負けなしの8連勝という、オリックスの球団記録を打ち立てたこともある男だ。当時のような勢いでスタートから勝ちまくってくれれば…そう考えるだけで虎党も胸が躍る。

 メッセンジャーに西、中日から獲得したガルシア、藤浪、秋山、岩貞、小野…。「才木も『やらせてくれ』って言ってるし。望月だって可能性がある」と、矢野監督は若手の名前も挙げながら、全員にチャンスがあることを強調した。

 「ファンの人にも、どうなるんかなっていうのは興味を持ってもらえる部分と思う。みんながそこを目指してくれるようなキャンプを送ってくれることが大事かな」。3・29のまっさらなマウンドに上がるのは誰か-。大役争奪戦のゴングは2・1のキャンプインに打ち鳴らされる。

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