ドラ1近本、鉄人走法で「効率よくスピードアップを」 お手本はボルト、鳥谷
快速ルーキーが“走りのプロ”からケガをしない走法を教わった。15日に鳴尾浜で行われた新人合同自主トレで、陸上トレーニングコーチの秋本真吾氏(36)が、阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=を指導。走法の改善点をズバリと指摘した。
陸上200メートル障害のアジア記録保持者で、現在は各競技の選手に指導を行っている秋本氏。プロの目から見れば、50メートル走5秒8の速さを誇る近本の走法にも課題があることは明らかだった。
改善すべき点は“着地”だ。「ここに着地すると力が入るポジションというのがあるんですけど、だいたいみんなズレている」と秋本氏。近本も力が入りづらい位置で着地するフォームだと言い、「その走りってケガと隣り合わせなので。もっと効率良くスピードアップができる走法を体得してもらった」と説明した。
前日の座学では、ウサイン・ボルトや鳥谷の映像を見ながら講義が行われた。人類史上最速のスプリンターと、プロ野球史上歴代2位の連続試合出場記録を持つ鉄人の走り。この日の“実戦トレ”を終え、近本は「スピードも大事ですけど、ケガしてしまうとゼロになってしまうので。しっかり自分の走りに取り入れていこうかなと思います」と新フォームの習得に意欲を見せる。
「フィットさせていくことができれば、間違いなく速度は高まっていく」と秋本氏。速いだけでは生きていけない、正しく走らなければ生き残れない。“鉄人走”を習得し、いだてんルーキーが持ち味をさらに伸ばす。