ドラ4斎藤は中継ぎスタート 矢野監督ナマ投球見て確信

 実際の投球を目にして確信した。阪神の矢野燿大監督(50)が20日、甲子園室内練習場で行われた新人合同自主トレを視察。ドラフト4位・斎藤友貴哉投手(24)=ホンダ=がブルペンで投げる姿をじっくりと見た後、中継ぎでの起用プランを明かした。夜には大阪・桜宮高OB会による監督就任激励会に出席。恩師や級友からエールを送られた。

 室内に響くミット音に導かれるように、ブルペンへと足が向いた。矢野監督が熱い視線を送る中、斎藤が184センチの長身から力強いボールを投げ込む。スライダー、スプリットを交えた27球を見つめた後、指揮官はゆっくりと口を開いた。

 「真っすぐに力があって、スライダー系がいいなというイメージはドラフトのときから思っていたんだけど。(この日見て)そういう感じはしたね」。第一印象を語った指揮官は「目いっぱい、そのイニングを行くとかが面白いかな。一球一球、全部腕を振ってしっかり投げきるというような感じやったから」と中継ぎで躍動する姿をイメージした。

 チーム事情による願望もある。「中堅、ベテランが多いし、そこの競争に入ってくれたら」。能見、桑原、藤川らベテランに交じってバリバリ働いてくれれば-ゲーム中盤から終盤の組み立てがずいぶんと楽になる。

 指揮官の視察に「ビックリした」と明かしたルーキー右腕だが、「自分の投球ができたと思います」とキッパリ。社会人時代に何度か経験があるだけという中継ぎでの起用案にも、「どこでも大丈夫。任されたところで力を発揮できれば」と力強くうなずいた。

 FAなどの補強で先発陣は整ってきた矢野虎。この男の頑張り次第で、中盤も一層の厚みを増す。

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