阪神、奈良学園大・菅田をプロアマ交流戦で生チェック 二刀流左腕に期待
阪神が今秋ドラフト候補で、二刀流左腕として注目される奈良学園大・菅田大介外野手(3年・京都共栄学園)を生チェックする。3月6日に2軍と同大がプロアマ交流戦で対戦することが判明。投打で可能性を秘める逸材を直接チェックし、今秋ドラフトへつなげる。
地元・関西の好素材は逃せない。阪神は若虎と菅田の真剣勝負で、二刀流の能力を見極める。
菅田は左投げ左打ちで、187センチ、83キロの大型選手。投手としては最速146キロを計測し、打者としても大学通算9本塁打の長打力と、50メートル走5秒8の俊足を武器にする。
京都共栄学園時代から投手と外野手を兼務し、高校通算20本塁打を放つなど注目を浴びた。奈良学園大入学後は外野手に重点を置き、1年だった16年春季リーグからレギュラーを奪取。同年の全日本大学野球選手権4強入りに貢献している。
2年秋からは本格的に二刀流を開始。18年6月の大学日本代表候補合宿でも紅白戦に登板した。大学での公式戦登板は8試合(全国大会を含む)で未勝利とまだ経験は少ない。だが、菅田本人の意向もあって、今春から8割は投手、残りの2割を野手としてプレーする方針。長身から投げ下ろす直球は伸びがあり、他球団からも評価されている。
阪神は今春、菅田以外にも“金の卵”を見極める。3月7日に最速152キロ右腕・村西良太投手(3年)らを擁する近大、同15日には148キロ右腕・大西広樹投手(3年)らがいる大商大と対戦。4月4日には最速148キロ左腕・河野竜生投手(20)が所属するJFE西日本とプロアマ交流戦を行う。
昨年は大阪ガスと対戦し、同社に所属していた近本を昨年のドラフト1位で指名した。今年もスカウトの報告と、現場の意見を活用し、屋台骨を支える選手の指名を狙う。