上本「やれる」 故障組から1軍抜てき
阪神の上本博紀内野手(32)が23日、2年ぶりの1軍キャンプスタートをつかんだ。懸命にリハビリを続けること約8カ月。“故障組”からの1軍抜てきという首脳陣の期待を胸に、宜野座で完全復活をアピールする。
決して不安がないわけではない。真っ先に見つめたのは、まだユニホームを着て全体メニューに合流できていない現状。「リハビリの段階だったら問題ないんですけど。でもまだ緊迫した中で動いていないので、そこを確認しながら、あまり無理しすぎないように」。昨年負った「左膝前十字じん帯の断裂」から2月1日の全体練習復帰を前に、自分自身に言い聞かせるように言葉をつむいだ。
最初は歩くことから始まったリハビリ生活だった。キャッチボールに、ジョギング…打撃練習と消化できるメニューを増やし、ベースランニングまで行えるようになった。トレーナーとの二人三脚。そして矢野監督ら首脳陣とも確認作業を重ね、宜野座からの再出発を目指すことに。指揮官はこう、明かした。
「『やれる』と言っているよ。やれなかったら連れて行かないんだけど、やれると判断して。(紅白戦にも)出られるという判断で、確認はしている」
2月7日の紅白戦出場が視野に入る中、この日はキャッチボールやノックで汗を流した上本。「しっかりやることは変わらないです。1日、1日をしっかり。自分がしっかりやります!!」。迎える33歳シーズン、目標は「ケガをしない」ことだ。中堅選手としての意地と覚悟を持ち、二塁の定位置を勝ち取る。