岩貞、原口にエール プロ初完封導いてくれた相棒へ「一緒にお立ち台に」
阪神の岩貞祐太投手(27)が26日、大腸がんを公表し治療に専念することになった原口文仁捕手(26)にエールを送ったことを明かした。ともに同年代で、岩貞がプロ初完封を飾った試合でマスクをかぶったのが原口。この日は甲子園で行われた2019グッズ内覧会に北條史也内野手(24)と出席。“同級生バッテリー”でお立ち台に上がる日が来ることを信じ、左腕を振り続ける。
バッテリーという間柄は、同級生の絆をより強固なものにする。受け入れたくない現実に直面した岩貞は「もちろん一緒にお立ち台に立てれば最高ですし、そのために今は治療に専念してもらいたいと思います」と神妙な面持ちを浮かべながら、言葉をつむいだ。
原口が大腸がんを患っていることを知ったのは発表の前日。同級生のグループラインで原口が告知した後、個人的に連絡した。「できることは少ないですけど“頑張るよ”ということは伝えました」。マウンドで躍動する姿を見せ、力を与えることを誓う。
プロ初完封は16年5月27日の巨人戦(東京D)。巨人・菅野を相手に1点差を守り抜き、126球の熱投を受け続けたのが原口だった。「プロ5年終わって一番、ベストゲームだと思いますし、自分のいいところを引き出してくれて。私生活でもいろいろ相談したりできる仲間だったので」。同い年の女房役は左腕にとって心強い存在だ。
5日後に迫ったキャンプでは「球数を多く投げていくことも増えていくと思う」と見通しを語った岩貞。「また同じユニホームを着てバッテリーを組んで頑張っていきたい」。勝利のハイタッチを2人で交わす日が来ることを信じ、岩貞は原口とともに戦っていく。