前中日ガルシアが入団会見 広島、巨人、ヤクルトに好相性左腕「サテリテと呼んで」
阪神に新加入したオネルキ・ガルシア投手(29)=前中日=が28日、兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見を開いた。
「タイガースの一員になれてすごくうれしい。素晴らしい1日になるかなと思う」。妻が選んだという白いスーツ姿で登場したガルシアは、終始笑顔で入団の喜びを語った。
中日に在籍した昨季は27試合の登板で13勝9敗、防御率2・99と好成績。広島に対して3勝1敗、防御率2・88、巨人に対しては3勝1敗、防御率1・80と好投した左腕。最速で140キロ台後半から150キロ台を計測するだけでなく、細かくボールを動かす技術も兼ね備えている。
また、昨季2位のヤクルトにも2勝1敗で、上位3チームに好相性を誇るなど、広島の4連覇阻止、最下位からの浮上を狙う阪神にとって、これ以上ない補強になった。
前夜、エフレン・ナバーロ内野手、ピアース・ジョンソン投手とともに、関西国際空港着の航空機で来日。関西で行きたい場所については「まだまだ知らないけど、ナバーロからも関西のことは聞いていた。ぜひ、どこか遊びに行きたいね」と笑った。また、愛称について「中日ドラゴンスにいた時は、サテリテと呼ばれていた。ぜひ、そう呼んでほしい」と希望を口にした。 また、ガルシアは昨季、ナゴヤドームで10勝。本拠地マウンドで無類の強さを誇る。阪神は甲子園で21勝39敗2分けと苦しんだチーム。負け数と借金は過去ワーストで、勝率・350は1978年に次ぐ数字だった。ただ、球場のマウンドも改修され、これまでより硬めの仕様になる方向。甲子園では未勝利だったが、メジャーを主戦場にしてきた左腕にとっても追い風になりそう。
「タイガースさんとはすごく対戦した記憶がある。いいチーム。勝つのが難しかったが、これからは全力を尽くして、タイガースのために頑張りたい。(昨年)甲子園では勝てなかったが、ファンの人がすごく温かい。熱狂的な人が多い。本拠地になるので、なんとか勝てるように頑張りたい」と、熱狂的なファンの声援を背に、本拠地での好投を誓った。