新助っ人マルテは「ヤクルト山田」 ドリスが太鼓判

 阪神に新加入するジェフリー・マルテ内野手(27)=前エンゼルス=が28日、ラファエル・ドリス投手(31)とともに関西国際空港着の大韓航空機で来日した。2人はデトロイト・タイガースに在籍した2015年に3Aで同僚。ドリスは3度のトリプルスリーを達成しているヤクルト・山田哲人級の選手だと高く評し、馬力のある強打者であると太鼓判を押した。

 メジャーリーガーとしての風格が存分に漂っていた。黒い革ジャン、ジーンズをまとい来日したマルテ。引き締まった体から湧き出る威圧感に、即戦力としての十分な資質をいきなり感じさせた。

 関西の地に降り立ち「長旅で少し疲れました」と開口一番に正直な思いを吐露。それでも「日本に着いてとても興奮しています」と満足げな表情を浮かべていた。

 共に来日したドリスがマルテの選手像を語った。15年、タイガース傘下3Aトレドで2人は同僚だった。「たぶん(共にプレーしたのは)デトロイトで彼が初めてメジャーに上がったときですね。彼の特徴というのはパワー。そこが彼の一番のいいところじゃないかな」と評した。16年に15本塁打を放ち、メジャー通算30本塁打を記録した実績はダテではないようだ。

 「ヤクルトの山田(哲)みたい。体はマルテもそこまで大きくはないんですけど、見た目が大きくないのにパワーがある」とドリス。これまで3度の“トリプルスリー”を達成した強打者級の潜在能力があるとした。

 山田哲の脅威はドリスも十分に実感している。昨季は5打数3安打1打点、打率・600と打ち込まれた。その実力を目の当たりにしてきた投手の発言だけに説得力がある。

 守備力の高さも注目されている。メジャーでは一塁、三塁、左翼を経験しているマルテ。昨季は主に一塁を任され、71試合の出場で守備率・992という安定感だった。昨季、最下位に沈んだ阪神のチーム失策数はリーグワーストの89。それだけにマルテには打撃だけでなく、守備への期待も高まる。

 05年以来のリーグ優勝、85年以来の日本一を目指すチームにとって、重要なピースとなりうる存在。宜野座でのキャンプインを前に「早くチームメートに会えるのを楽しみにしています」と虎戦士との対面を待ち望んでいる。万里のかなたからやってきたM砲が、聖地に嵐を巻き起こす。

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