マルテ、ミスタータイガースのような活躍を誓う 85年以来日本一の使者や
阪神の新外国人、ジェフリー・マルテ内野手(27)=前エンゼルス=が29日、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。4番候補として期待されるメジャー通算30発男は、自ら掛布雅之SEA(63)が背負った背番号31を選択したことを明かし、ミスタータイガースのようにファンを熱狂させる活躍を誓った。
真新しい31番のユニホームに隆起した腕を通すと、口元が緩んだ。念願だった日本球界入りで、伝統球団の偉大な番号を背負う。マルテは掛布SEAへの敬意を示し、4番候補としての自覚を口にした。
「誇らしい気持ちでいっぱい。そのことはうかがっていたので、番号にふさわしい選手になれるようにしたい」
掛布SEAは1985年の日本一に貢献するなど、言わずと知れたミスタータイガース。マルテは事前に情報を収集した上で、好きな番号であることと、家族の誕生日と近いこともあって31番を選択した。「マルテがつけていた番号をつけたい、と思われるようにしたい」。ファン、チームメート、家族の期待を背負う覚悟を示した。
阪神では掛布SEAのように、4番打者として期待される。「そのシチュエーションが来た時、自分の全力が出せるように落ち着いてやっていくだけ」。憧れのマニー・ラミレス(元レッドソックス)、アルバート・プホルス(エンゼルス)のように、勝負強い打撃で勝利に貢献する4番が理想像だ。
異国でのプレーとなるが、不安はない。米国での日本選手の活躍を見て、3年前から日本の野球に興味を持っていた。昨季はエンゼルスでチームメートだった大谷に阪神入団を伝えると「自分のやることをしっかりやるだけだと思う。成功するように祈っているよ」と後押しされたという。
日本野球に対応しようという姿勢も見せた。会見では何度も「リスペクト」という言葉を使った。一塁だけではなく、三塁のグラブも持ち込み、経験がある守備位置なら柔軟に対応していく構えを示した。
全ては阪神を勝利に導くため。「今年は私にとっても、チームにとっても素晴らしい1年になると思うので、みんなの助けを借りながら全力でプレーしたい」。掛布SEAが貢献した85年以来の日本一へ。マルテが歓喜の使者となる。
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