マルテ段違い 5発狙い打ち新4番期待高まる 58スイング8発「目標数字ない」
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
持ち前の“勝負強さ”とパワーを見せつけた。阪神の新外国人、ジェフリー・マルテ内野手(27)=前エンゼルス=が2度目のフリー打撃に登場。58スイングで8本の柵越えを放った。そのうち5本が打席の“ラストスイング”でのスタンドイン。あくまでも開幕をにらんだ調整を続けていく方針だが、新4番候補が徐々にその片りんを見せ始めた。
いかにも“試運転”を感じさせた初日とは、明らかに打球の質が違っていた。マルテがフリー打撃に登場すると、詰め掛けたファンの視線が期待の新助っ人に注がれる。キャンプイン序盤から大ホームランを連発し、スタンドを沸かせた1年前のロサリオのような派手さはない。それでもセンター方向を中心に、火の出るような痛烈なライナーを次々と飛ばしていく。
スタンドインは58スイングで8本。初日の4本から倍増した形だが、注目すべきは本数ではなく、柵越えを放った“場面”だ。ナバーロと交代で打撃ケージに入り、計9打席。柵越え8本中5本が、その打席のラストのひと振りでのものだった。
マルテ自身も「最後はしっかりと自分のスイングで力強く振って終えることを意識している」と明かす。つまり、狙った場面でホームランを放っていたのだ。理想に掲げるのは勝負強い打撃で勝利に貢献する打者。その勝負強さとパワーが、この日の“5発”から垣間見えた。
あくまでもにらむのは開幕だ。「自分のルーティンはしっかりできているので、キャンプが終わる頃にはしっかりといい状態に持っていける」と少しずつエンジンを上げていく考えを強調する。
初めて生でバッティングを観察した矢野監督も「“今はこうやって打つんだ”と決めてやっているように俺には見えた」と調整段階であることを感じ取った。その上で「メジャーでもある程度の本数を打っている。ポイントを前にすればホームランを打てると思う」と、メジャー通算30発男に期待を寄せる。
かつてのミスタータイガース・掛布SEAが現役時代に背負った栄光の背番号31を引き継ぐ男。「目標とする具体的な数字はない。自分にチャンスが来たときにそれをモノにしていけば、数字はついてくる。チームの勝利に貢献してチャンピオンシップを目指したい」と頼もしい。
キャンプ序盤から目立つ必要はない。ファンも昨年のロサリオでそれを痛感した。今年の新4番候補は、シーズン本番で本領を発揮する。
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