【鳥谷×狩野氏インタビュー1】 激白!!遊撃争い「勝てる」 今年の漢字「挑」!!

さらなる活躍にサムアップポーズで太鼓判を押す狩野恵輔氏(左)と笑顔の鳥谷(撮影・田中太一)
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 今年からショートに戻って勝負をかける阪神・鳥谷敬内野手(37)を、デイリー評論家の狩野恵輔氏が直撃インタビュー。今年の漢字一文字に「挑」を掲げ、遊撃復帰にかける熱い思いをにじませた。現役生活最後ともいえる大勝負に臨むベテランが、レギュラー奪取への自信、そして引退後の理想像まで語り尽くした。

  ◇  ◇

 狩野恵輔氏(以下、狩野)「今年からショートに戻りましたが、サードやセカンドとの違いは?」

 鳥谷敬内野手(以下、鳥谷)「ショートは自分にとって意識せずに動けるポジションだと思っている。サードにはサードの難しさがあるけど、(試合中の)運動量としては“違うスポーツ”ぐらい違いますね」

 狩野「ショートで調整していれば、単純に考えてサードもできるものですか?」

 鳥谷「ショートとして本当に動ける人は、逆にサードの方が難しいと思う。自分がボールを追い越してしまうこともありえるから」

 狩野「自身が描くショートの理想像とは」

 鳥谷「センターラインだし中心なので、チームが苦しいときにはプレーで引っ張るというのはもちろん、内野手だけで何かを選択しなきゃいけないときにしっかりとアドバイスできるような選手がショートにいるべきだと思う。それができるのが理想かなと」

 狩野「若い選手では難しい部分もある」

 鳥谷「この場面はこうした方がいいなとかいう選択肢というのは、経験すればするだけあると自分自身では思ってる。(若手選手には1軍でショートを)1年間守った選手がいないわけだから、そこが勝負の一つのポイントになってくるんじゃないかと思う」

 狩野「今、チームでショートを守っている選手の中では負けないと」

 鳥谷「決めるのは自分じゃない。監督、コーチがどの選手を使うと決めるわけだけど、自分としては持ってるものからすれば、勝てるとは思ってる」

チームとしても

 狩野「となると、今年一年を漢字一文字で表すとしたら」

 鳥谷「やっぱり“挑”じゃないかな。野球やってきてポジションをずっと守るっていうことを考えてきたのが、ポジションがなくなってね。プロ野球に入って初めてかもしれない。本当の意味での挑戦というのは。ショートもそうだし、チームとしても。今はね。変わるかもしれないけど」

 狩野「オフの自主トレで何か変えてきたものは」

 鳥谷「ショートをやるっていうことで、体重を落としたこともそうだし、ランニングでは細かい動きを多く入れながら内野手としてしっかり動ける準備はしてきた」

 狩野「ハマさん(浜中打撃コーチ)は、鳥谷選手から“これが最後”という覚悟を感じると」

 鳥谷「自分が思うようなパフォーマンスができなければ“明日やめてもいい”ぐらいの気持ちで、プロに入ってきたころから生活してきている。やめる怖さとか、絶対にやめたくないというのはない」

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