ドラ3木浪、猛アピ止まらん“3戦連続安打”に好守も魅せた!
「阪神紅白戦、紅組7-1白組」(11日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
青森出身の男が、遠く離れた沖縄の地で主役になりつつある。阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が11日、紅白戦に白組の「8番・二塁」でスタメン出場。2打数1安打と結果を残し、実戦形式で“3試合連続安打”とアピールを重ねた。
最初の見せ場は守備だった。実戦初の遊撃に就いていた五回無死一塁で、梅野が放った打球は定位置やや左へ。二塁ベース寄りにポジショニングを取っていたにもかかわらず、速い打球をダイビングキャッチ。素早く一塁に送球してアウトをもぎ取った。「もっと早く捕って併殺を奪えれば良かったけど、ワンステップ多かったので、一塁に投げるしかなかった」と美技にも反省を忘れない。
その裏の攻撃で迎えた第2打席。社会人時代からのチームメートであるドラフト4位・斎藤との“ホンダ対決”だ。カウント2-1からの4球目、真ん中高めの141キロをキッチリ中前に運び、バットでも存在感を示した。「球も知っているので。知っている中で速い球を打つことができた」と充実感を漂わせた。
出塁後は3球目に盗塁を試みたが失敗。矢野監督から「ただ走るのではなく、プラスアルファを考えて」との助言を受けた。指揮官も「あんないいプレーをして。ショートも全然レギュラーとして出られるくらいのものを日に日に出してくれている」と目尻を下げた。攻守で見る者の視線を奪い続けるルーキーが、フィールドで躍動し続ける。