西、ブルペン王!第3クール150球締め 感無量!憧れ福留が打席に

 「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)

 阪神の西勇輝投手(28)が12日、今キャンプ投手陣最多となる7度目のブルペンに入り150球を投げた。少年の頃から憧れの存在だったチームメートの福留を打席に迎え“初対戦”の時間に感激の面持ち。対左打者の予行演習を終え、第3クールまでに同最多の計508球を投げた右腕は、次クールからも明確な意図を持って調整を進めていく。

 まさに至福の時間だった。ロジンの付いた右手にフッと息をかけ、打席に目をやると自然と笑みがこぼれた。憧れの福留を打席に迎えた西。「きょうは福留さんがバッターボックスに立ってくれたことが一番うれしかった」と少年のように白い歯を見せた。

 午前中のブルペン。9球目から木浪が打席に立ち、55球目から大山。そして67球目だった。打席に入った背番号8に「緊張したけど憧れている人なので」と喜びをかみしめ腕を振った。「厳しく攻めづらいけど『攻めていいよ』と」。81球目からは内角を突いた。

 他の左打者と福留の違いに「憧れが入ってくる。練習から投げさせてもらえることなんて、ないじゃないですか」と33球の“対戦”に感無量だ。三重県出身で少年時代はナゴヤドームに足しげく通い、本塁打の姿、強肩に好守など、中日時代の福留の姿に童心を揺さぶられた。

 左打者への意識は「あんまりない」と言うが、昨季は右打者を打率・252に抑えたのに対し左には・269。この日は憧れの打者相手に左封じの“予行演習”をした形となった。

 100球を投げ、時間を置いて再びブルペンに入るインターバルピッチで50球。合わせて150球で今クール計287球となり「次クールは落としていく」。今後へ向けては「自分のピッチングがいかにスムーズにいくか。(第)5クール目くらいから意識してやっていきたい」と展望を口にした。

 矢野監督から「グラウンドに来たら最初に走っていた。やっぱり自分のやれることをしっかりやれる選手」と最敬礼された西。子どもの頃から見てきたコーチや選手と過ごす時間は何物にも代えがたい。「幸せなこと。今ある時間を大切にしてやっていきたい」と背番号16は満面の笑みを携えながら第3クールを締めた。

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