望月、力でねじ伏せろ!矢野監督ゲキ 14日楽天戦に先発、前回登板のリベンジだ
「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)
阪神の望月惇志投手(21)が今年の対外試合初戦となる14日の練習試合・楽天戦(宜野座)で先発することが12日、分かった。矢野燿大監督(50)は1軍生き残りをかける右腕に、武器の直球でねじ伏せる投球を期待した。同戦では馬場皐輔投手(23)、浜地真澄投手(20)もサバイバルを目指して登板する。
もう後戻りはしない。2度目の実戦登板は、矢野阪神の“開幕投手”。望月は「同じことをしても成長しない。同じことをしないように意識したい」。背水の覚悟で、結果と内容を求める。
7日の紅白戦は中谷、坂本の2本塁打を含む8安打を浴びて2回7失点。右打者への直球がシュート回転し、真ん中に入ったところを捉えられていた。
登板後は直球を修正。この日はブルペンでは初めての練習法を採用して80球を投げた。紅白戦を見ていた藤川のアドバイスで、通常よりも後ろに2歩ほど下がった捕手に受けてもらうことで球筋を確認した。
「また違うことが見えるんじゃないかということでやっている」。ベース板の上を通過した後の直球の勢いや回転を見ながら、フォームを微調整。球質の向上に取り組んだ。
ブルペンで見つめていた矢野監督は、乾いた捕球音が響くたびにうなずいた。「あの球ならそんな簡単に打たれることはない。それだけの直球があるんやから、力でねじ伏せるというか、抑えるというか。そういうことができれば、ローテで勝てる投手になっていくと思う」。14日の練習試合・楽天戦でも持ち味を表現する投球を期待した。
望月も「前回の反省を生かして、紅白戦からやってきたことを出したい」。今後の実戦では、実績がある投手や、外国人投手の登板も増えてくる。1軍ローテ入りに向けて、確実に前進を目指す。