望月チョコっと成長0封 満塁招くも見せた修正力!2回7失点悪夢の紅白戦から7日
「練習試合、阪神5-2楽天」(14日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
修正力を見せ、成長で魅せた。望月惇志投手(21)が“開幕戦”の先発マウンドに登板。3回を投げ1安打無失点で、堂々のアピールに成功した。「収穫のある投球でした」。課題を克服し、次なる課題へ。また一つ段階が上がった。
最大のポイントになったのは、最終イニングとなった三回2死からの場面。この日初めての安打を許すと、2連続で四球。一気に満塁とされた。それでも落ち着いているのが今年の望月。島内を左飛に打ち取り、無失点でマウンドを譲った。
紅白戦から7日が過ぎた。2回7失点した悪夢から、ブルペンで修正を重ねてきた。変えたのは、投球時のイメージ。打者が立っていることを想像して、投げ込みを続け、この日の好投につなげた。矢野監督も、抑えきったことに目を細める。
「紅白戦から修正して、最後も粘って3イニング目はゼロで抑えたというのは価値があると思います」
経験を生かしたプロ4年目へ。昨年は走者を背負った場面で、幾度となくボールがシュート回転。「経験があったから、丁寧に投げられました」。自らの成長を感じ、表情がほんの少しだけ緩んだ。
それでも2四球で招いたピンチは、忘れてはいけない。「課題も見つかりましたし、次に向けてやっていきたい」。一歩ずつ、昨日の自分を超えていく。