「練習試合、阪神４－４日本ハム」（１７日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座）

　阪神・藤浪晋太郎投手（２４）が１７日、日本ハムとの練習試合に先発して３回を７安打２失点。左打者８人を並べた打線を相手に、最速１５４キロを計測した一方、直球を狙い打たれて毎回ピンチを背負った。だが課題と向き合える日々に充実感もある。初の対外試合登板。結果以上の収穫を口にした。

　「開き直るわけじゃないですけど、打たれることに関しては反省できるので」。どこかスッキリとした表情で振り返った。初回に先頭の浅間、二回には海老原、石川を連続三振に斬るなど、粘りの無失点で迎えた三回だ。

　１死三塁から西川、王柏融、清宮に３連打を浴びて２点を失った。いずれも直球を狙い打たれた結果。「直球をきれいにはじき返された。ある程度ゾーンで勝負ができたのは、悪くなかったと思います」。本人のコメント同様に、見守った矢野監督も笑みを見せる。

　「あれくらいの球を投げられたら、まだまだ上積みしていけると思う。この時期にすればいい実戦になった」

　登板後には、再びブルペンに入って修正。球速以上の球質、球威を求める。「質なのか、高さなのか。どちらかを頑張らないと打たれる。ゾーンで勝負していって、安定した投球ができれば」。打たれた結果は次の課題につながる。反省と収穫の６５球を経て、次なるステップアップに挑む。