ジョンソン完璧!初実戦で広島中軸斬り 矢野監督「安心して見ていられる」

 「練習試合、阪神5-0広島」(21日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 この男、使えるやないか!阪神のピアース・ジョンソン投手(27)=前ジャイアンツ=が21日、来日後初の実戦登板を果たした。広島のクリーンアップを相手に三者凡退に抑える完璧なデビュー。打者5人を封じた16日のケース打撃での登板と合わせて、いまだ被安打はない。ドリス、藤川とともに勝利の方程式を担うことが期待される助っ人右腕。投げるたびに評価が高まっている。

 見事なデビュー登板だ。阪神の3点リードで迎えた四回から、ジョンソンが3番手のマウンドに上がる。迎えるのはセ界王者・広島が誇る強力クリーンアップ。FAで巨人に移籍した丸に代わる主軸候補の長野こそ不在だったが、昨季まで何度も虎が痛い目に遭ってきた強打者が並ぶ。

 3番・バティスタには、まずは147キロのストレートで見逃しのストライク。続いて自慢のカーブで空振りを奪う。その後、ボールが2球続いた後の5球目。131キロのカーブで右飛に打ち取ってみせた。続く広島不動の4番打者・鈴木は初球の144キロストレートで左飛。松山には直球で2度のファウルで追い込み、3-2からの6球目、カーブで一ゴロに仕留めた。

 実戦デビューを完璧な三人斬りで終えた新助っ人は、「いい形で投げられて、結果が出たので大きな自信になる」と大きくうなずく。全12球でストレートが半数の6球、カーブ5球に、チェンジアップが1球だったが、「今日はカットボールは投げていない」と右腕は明かす。いずれにせよ、この日最速148キロのストレートと、速い球速で縦に鋭く割れる“パワーカーブ”を中心に打ち取っていくスタイルなのは間違いない。

 女房役を務めた梅野は最大の武器となるそのカーブについて、「カウントを取ることができるし、勝負球としても使える」と手応え十分。矢野監督も「しっかり振らせていないというのも、やっぱり球のキレ。落ち着いているし、安心して見ていられる感じだった」と高評価を与えた。

 前日のランチ特打で打撃投手を務めたドリス、藤川も上々のピッチングで貫禄を示した。この日のジョンソンの好投デビューで、『勝利の方程式』の完成イメージがおぼろげながら出来上がってきた。

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