福留ぶっ飛び41歳弾 OP戦初打席バックスクリーンへ 若い選手に負けません

 1回、福留が中越えに本塁打を放つ
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 「オープン戦、中日4-2阪神」(24日、北谷公園野球場)

 若虎ばかりが目立っているけどベテランも健在や!阪神の福留孝介外野手(41)が自身初の実戦となった中日とのオープン戦で、いきなり豪快な一発をたたき込んだ。一回の第1打席、柳からバックスクリーンへ、オープン戦では4年ぶりとなるソロアーチ。衰え知らずのパワーをアピールした背番号8が、今年も猛虎を引っ張る。

 たった一振りで球場に一瞬の静寂を生んだ。福留が強振した打球の行方に、虎党だけでなく、古巣・中日ファンも息をのむ。失速することなくバックスクリーンへ伸びる白球。胸を張り、悠々とダイヤモンドを一周するベテランに大歓声が降り注いだ。

 「うまく当たってくれた。その前にしっかりとボールを見ることができた」

 納得の一撃は初回2死走者なし、カウント3ボール。どっしりと構え、次の1球を待った。柳の投じた低めの直球を迷いなくフルスイング。打球は低い弾道を維持し、一気にフェンスを越えた。オープン戦初打席で放った第1号の先制ソロ。今年も“福留健在”であることを証明する一発だった。

 オープン戦での本塁打は、意外にも2015年3月17日のDeNA戦(横浜)以来4年ぶりだった。続く2打席目は2ボールからの3球目、真ん中低めのカーブに反応。結果は中飛に打ち取られたが、実戦への感覚は呼び戻した。矢野監督は「初めての試合で出せるというのはすごいと思う。何の心配もいらないというね」と順調な仕上がりに頼もしさを感じ取った。

 左翼の守備でも状態の良さを示した。二回、先頭のモヤが放った遊撃後方への飛球に対し、素早く落下地点に向かい、遊撃・鳥谷を制して捕球。「きょうのゲームの目的はしっかり試合に入れる体であるというのを確認すること」と福留。攻守にわたり、シーズン開幕へ向けての準備は着々と進んでいる。

 4月に42歳の誕生日を迎えるチーム最年長。だが、第一線を走り続けてきた男に衰えは感じない。「お客さんに『まだまだ元気でやってますよ。まだ若い選手に負けません』というのを見せられたんじゃないかな」と自負するベテラン。簡単に若い連中にレギュラーの座を譲る気持ちは一切ない。

 「みんながいい競争意識というのを持ってやっていくことはチームにとってマイナスになることはない。いい意味でプラスに働いていく」。最下位からはい上がるためにも、カギを握るのがチーム力の向上。先輩の姿が後輩を鼓舞し、確かな原動力となる。

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