球児、早くも3“連投” 紅白戦初登板前に2日連続ブルペン
「阪神春季キャンプ」(25日、宜野座)
守護神奪回を目指す阪神・藤川球児投手(38)が、26日の紅白戦で今年初めて実戦登板する。24、25日とブルペンで球数を指定して投球しており、紅白戦登板が「3連投のイメージ」と藤川。早くもシーズンにおける連投を意識しながら、着々と準備を進めている。
ブルペンに姿を現した藤川が、キャッチャーに向かって球数を指定した。「25球でいきます。3連投をイメージしてるんで!!」
3連投…??前日24日は中日とのオープン戦に帯同せず、ブルペンで31球を投じた。だが、前々日の23日には投球練習はしていない。2連投ではないのか?だが、練習後の一言で謎は解明した。
「3連投?ああ、明日投げるんでね。それを含めてってことですよ」と26日の紅白戦で登板することを明かした。つまり、26日の紅白戦が3連投目。守護神奪回を明言している背番号22は、早くもシーズン中の3連投を意識しながら、今年初めてとなる実戦を迎えようとしているのだ。
この日は同じく速球とフォークを武器に守護神を務めた元横浜の佐々木主浩氏も見つめる中、ストレート、カーブ、フォークを26球。予定の25球を終えた後に「もう1球!」とおかわりし、剛速球をミットにビシッと投げ込んで“2連投目”を想定した投球を終えた。
「元気そうで良かったですね。あれだけニコニコしているんだから、状態もいいってことでしょう」と佐々木氏。その言葉を伝え聞いた藤川は「プライベートでもお付き合いさせていただいてますからね。お話ができてうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。
今キャンプは第2クールの3日間を体調不良で休んだものの、調整自体は順調だ。矢野監督をはじめ、ブルペンでの投球を見た誰もが、代名詞の直球の質の高さに驚く。江夏豊氏も「球が年々、若返っている」と舌を巻いたほどだ。
31球→26球を投じて迎える“3連投目”。プロ21年目の右腕が、今年の初実戦で見る者をうならせる投球を披露する。