ドラ1近本 甲斐キャノンかいくぐる ソフトバンク2連戦で足試しや
阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2月28日、オープン戦で強肩捕手相手に積極的に盗塁を仕掛ける意向を示した。3月2、3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では、いきなり甲斐と“対戦”。球界ナンバーワンの強肩に立ち向かうことになるが、虎の韋駄天(いだてん)ルーキーが開幕1軍へ向け“甲斐キャノン”を突破する。
失敗は成功のもと-。春季キャンプで走塁技術を向上させた近本。現在の自分の力量を知る上でも、これからのオープン戦では積極的に盗塁を仕掛ける。
まず3月2日からソフトバンクとの2連戦に臨むが、相手捕手はいきなり甲斐だ。最強の敵でもひるむことはない。「自分のスタート、スライディングを出して、結果がどうであっても、もっと自分のレベルを上げていかないといけないと考えて。どの捕手でも走って、挑戦していきたい」と言い切った。
もちろん簡単な相手ではない。甲斐に対して近本は以前「すごいのは捕ってからのステップの速さとタッチボールへの正確性だと思います」と話していたように、尊敬の念を抱いている。
それでもこの1カ月間で磨きをかけたスタートやスライディングを試すのには最高の相手だ。「一番変わったのはスライディング。今は走れて、その(トップスピードの)流れのままスライディングができている」。これまでは右膝と臀部(でんぶ)を使いながら滑っていたが、スピードを生かすために改良。ほとんど右膝だけ使って滑り、摩擦力を減らした。
「次の1カ月(3月)とシーズンに入ってからは結果と自分のやりたいことを少しずつ合わせていきたい」。まずは“甲斐くぐり”を決め、開幕スタメンへの足がかりとする。