阪神狂騒曲ICOCA 先行発売に人!人!人!! 鯉に負けぬ人気7時間待ち

 
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 阪神電鉄は1日、阪神の球団旗、球団マスコットのトラッキーがデザインされた限定ICカード乗車券「タイガースICOCA(イコカ)」の先行販売を西宮市の甲子園駅で開始。徹夜組が出るなど購入希望者が殺到し、一時は7時間待ちの行列ができた。昨年は最下位に沈んだが、新生・矢野阪神への期待の大きさを表す現象に、関係者も驚きを隠せない様子だった。

 なんだこの行列は!?足早に駅へと向かう通勤客が、普段とは違う光景に足を止める。長蛇の列のお目当てはこの日から先行発売となった限定ICカード乗車券「タイガースICOCA」。1枚2000円(うち預かり金500円)の“お宝カード”にファンが殺到した。

 徹夜組が出るほどの大フィーバー。早朝から200人近くが並んだため、発売を1時間15分早めて午前7時45分から開始。同10時段階ではナント!『420分待ち』の看板が掲げられた。

 ディズニーランド&シーやUSJの人気アトラクションでも、なかなかお目にかかれない420分=7時間待ち。これには阪神電鉄の山下栄一広報担当(42)も「(JR西日本発行の)ICOCAが阪神電車でも利用できることをアピールするために企画されたんですが、これほどのお客さまが並ばれるとは…」と驚きを隠せない。

 父親が通勤前に購入しようとしたが、待ち時間の長さに断念。午後から母親と一緒に並んだ森永和馬くん(4)がトラッキーバージョンのカードを手に満面の笑みを浮かべるなど、阪神ファンは長蛇の列に並ぶこともいとわない。結局、発売終了時刻の午後6時時点で新たな客を入れず、行列がさばけたのは午後6時45分。この日だけで約8000枚のカードが販売された。

 ファンクラブ会員を対象としたシーズンのチケット先行販売の売れ行きも好調で、球団営業関係者は「矢野新監督への期待感の表れでは」と話す。昨季は17年ぶりとなる最下位に沈んだ阪神だが、虎党は見捨てていない。

 指揮官は「チームの目標はファンを喜ばせること」と公言する。全ては歓喜の秋を迎えるため-。オープン戦が本格化する3月。レギュラーの座を懸けた激しいバトルを続け、チーム全体の力を押し上げて目標へと突き進んでいく。

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