矢野監督「走姿顕心」「いい60敗を」激励会で5分30秒の熱きメッセージ

 阪神電鉄主催の激励会が6日、大阪市内のホテルで開催された。矢野燿大監督(50)は、藤原オーナー、選手ら約200人の出席者を前にした壇上でのあいさつで「いい60敗を」と語り掛けた。

 リーグ優勝するためには、シーズン80勝前後がラインとなる。そのうちの60敗をいかに内容のある敗戦にするか。

 「野村(克也)さんが『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』と言われていたように、負け方は僕らが選べるところじゃないかと思ってます」

 走姿顕心(そうしけんしん)-。「走る姿はその人の心を示す」という意味の言葉を挙げ、シーズンでも諦めない姿勢を求めた。

 キャンプを通して、その下地ができたことは確信している。「一番手応えをつかんでいることは、みんなの走る姿です」。打者は凡打でも一塁へ全力疾走を貫いた。投手は痛打を浴びても、ベースカバーに手を抜かなかった。

 シーズンでもこの姿勢を続けることで、逆転勝ちやファンからの後押しにつながる。「続けていくことで強い広島、巨人、他のセ・リーグのチームにも勝っていけると思います」。5分30秒の熱いメッセージで、矢野阪神が進む道筋を明確に示した。

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