矢野監督 照れ笑い初星 打線爆発12安打 打ったらガッツポーズ指令で好ムード
「オープン戦、中日4-5阪神」(12日、ナゴヤドーム)
1年前と同じくワースト2位となるオープン戦8戦目で白星をつかんだ瞬間、阪神・矢野燿大監督はコーチ陣と握手を交わしながら、照れ笑いを浮かべた。
「みなさんに責められているんで意識はしてましたよ(笑)。やっぱり、いい顔でオレらも野球をやりたいし、これをきっかけにしていきたい」
適時打を打った選手は塁上でガッツポーズをして喜ぼう!-。貧打にあえいでいた打線が一転、12安打と爆発。その裏には先週末行われた日本代表のメキシコ戦に、コーチとして出向いていた清水ヘッドの提案があった。
「メキシコの選手がやっていていいよな、って話してくれて。今日みたいにどんどんやればいい。木浪なんかは恥ずかしそうにやっていたけど」。指揮官はベテランヘッドの提案による好ムード、好循環を喜んだ。
オープン戦は残り9試合。「ウイニングボール?ないよそんなん。シーズンでいいや、それは」。この日の初勝利で波に乗り、開幕戦での“記念の1勝”へとつなげていく。