高山 2打席連続適時打 昇格即!第1打席初球から!アピール成功「うまくいきすぎ」
「オープン戦、中日4-5阪神」(12日、ナゴヤドーム)
気合十分だった。1軍へと合流し、与えられたのは即先発出場の機会。阪神・高山俊外野手が2打席連続の適時打と、首脳陣の期待にバットで応えた。「今日はうまくいきすぎです」。言葉少なに振り返ったが、間違いなくオープン戦初白星の立役者だった。
魅せるは二回。連打で作った無死一、三塁で、第1打席へと向かった。すると、いきなり初球のスライダーをパチン。鋭く右前へと運び、先制点を挙げた。2打席目は1-1の四回無死一、二塁。今度は1ボールからの2球目を振り抜くと、打球は力強い弾道を描き、中堅フェンス直撃の決勝の適時二塁打となった。
ともにファーストストライクを捉えた一撃。矢野監督も「ただ単に上がってきただけではなくて、結果を出すというね。気持ちが出ていたと思う」と目を細めた。
結果を残し帰ってきた。春季キャンプ終了と同時に2軍へ。「キャンプ後半からよくなってはいるけど、まだ100点じゃない」。さらなる飛躍を求め、練習へと励み、前を向いた。そして教育リーグで打率・381と結果を残し、勝負のリングへ舞い戻ってきた。
誓うのは、継続という最大のテーマ。「結果的にはよかったですけど、うまくいきすぎなので。おごらずに、明日もいい準備がしたい」。今日を明日へ、明日を未来へ。快音を奏で続ける。