OBの大野久 金3キロ密輸 罰金50万円 2月19日付で略式起訴
プロ野球阪神などでプレーし、盗塁王にも輝いた大野久・元選手(58)=大阪市港区=が金地金3キロを香港から密輸しようとしたとして、関税法違反や消費税法違反などの罪で略式起訴され、堺簡裁が罰金50万円の略式命令を出していたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。略式命令は2月19日付。
起訴状などによると、大野元選手は妻(54)、指示役とみられる男(52)と共謀し、2017年8月8日、香港から関西空港に金の延べ板3枚(1350万円相当)を必要な申告や消費税約108万円を納付せずに輸入しようとした。
捜査関係者によると、妻と共に関空で税関検査を受けた際、荷物の中身を自ら見せるなど必要以上に積極的だったため、不審に思った職員が身体検査し、妻のジーンズのポケットから延べ板が見つかった。
阪神時代は和田豊、中野佐資との3人で「少年隊」と命名された大野氏。現役引退後は教員免許を取得し、東洋大牛久高校で監督を務めた経歴を持つ。U-15日本代表でもコーチを務めるなど、後進の育成に力を注いでいた。
昨年12月に大阪市内のホテルで行われた阪神OB会にも出席していたもようで、同関係者は一様に驚きの声を上げていた。